医療崩壊・感染拡大を防ぐための正念場 ― 熊本県内、過去最多の68人の新型コロナウイルス感染確認 12月25日

熊本県内、男女68人感染確認 ― 新型コロナウイルス、１日として過去最多

熊本県と熊本市は12月25日、１日として過去最多となる男女68人（熊本市49、芦北６、八代市、氷川町各２、玉名市、菊陽町、益城町、宇城市、大津町、御船町、和水町、宇土市、水俣市各１）の新型コロナウイルス感染者を確認したと発表した。県内での感染者数は計1,624人（うち熊本市927人）となった。

熊本県は同日、玉名市の80歳代女性の死亡も発表。県内で16人目で、12月15日に入院し、24日時点で重症だった。
御船町の10歳代女性は、クラスター（感染者集団）が確認された平成音楽大（同町）の学生。熊本県が24日に発表した、県内23例目となる新型コロナウイルスのクラスター（感染者集団）は御船町の平成音楽大で、県内の大学では初めて。同大は14日に熊本市の公共施設で演奏会（無観客コンサート）を開催。リハーサルなどを含め感染した可能性があるとみている。県によると、24日には同大の20歳代学生で合志市と福岡県の男女３人の感染が判明。21日以降、学生計11人が感染した。

熊本県が25日公表した19人のうち、９人は先に感染が判明した家族や知人の濃厚接触者だった。

熊本市は12月25日、南区白藤の介護老人保健施設「白藤苑」で計31人のクラスターが発生したと発表した。市で18例目、県で24例目。25日正午までに職員11人（20～50歳代）、入所者・利用者12人（60～100歳代）の計23人の感染が判明。同日午後７時に新たに８人の感染が分かり、計300人規模の検査を進める。白藤苑は25日から、通所リハビリの利用を休止している。
熊本市が25日に発表した感染者は１日として最多の49人。このうち28人が白藤苑の感染者で、西区の10歳代女児は高橋小学校の児童。また、24日感染を確認した10歳未満の女児は春日小学校の児童と公表した。
12月25日午前10時時点の入院患者は前日と同じ157人（重症４、中等症24、軽症105、無症状23、確認中１）。病床稼働率も前日と同じ37.4%。ホテルでの宿泊療養は10人増の45人。

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