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正代、翔猿 ― 初の熊本出身力士の優勝力士誕生か、106年ぶりの新入幕力士優勝なるか。「ともえ戦で」で貴景勝か。

大相撲秋場所 千秋楽 関脇 正代は勝てば初優勝 ― 翔猿と大一番

大相撲秋場所は14日目、関脇 正代は大関 朝乃山に勝って2敗を守った一方、新入幕の翔猿が大関 貴景勝に敗れ3敗目を喫しました。秋場所は2敗を守った正代が単独トップに立ちました。
故郷の熊本県は第8代横綱不知火諾右衛門(だくえもん)、第11代横綱不知火光右衛門と2人の横綱を輩出している。2人は優勝相当の成績を残しているが、優勝制度が制定された明治42年以降、同県出身の優勝力士は誕生していない。県勢初の悲願へまた一歩近づいた。

関脇・正代12勝2敗、力士人生勝負の日を迎えようとしています。

初の熊本出身力士の優勝か、106年ぶりの新入幕力士優勝なるか

正代勝てば初優勝、負ければ優勝決定戦。翔猿勝って、貴景勝勝てば「ともえ線」。

新入幕・翔猿(とびざる)が神懸かってきた。1914年5月場所の両国以来106年ぶりの新入幕Vの期待を背負って、千秋楽で2敗の関脇・正代と対峙(たいじ)する。
千秋楽結び前の一番で正代が翔猿に勝てば、13勝2敗で正代の優勝が決定。正代が翔猿に敗れ、結びで貴景勝が敗れると、3敗で並んだ正代と翔猿による決定戦。貴景勝が勝って正代、翔猿と並べばともえ戦(3人での優勝決定戦)となる。実現すれば幕内では1994年春場所の曙、貴ノ浪、貴闘力以来7度目で、当時は曙が制した。

大相撲秋場所は9月27日が千秋楽です。12勝2敗で単独トップの関脇 正代は新入幕の翔猿との大一番に臨み、勝てば初めての優勝が決まります。
秋場所は、26日の14日目を終えて関脇 正代が2敗で単独トップに立ち、星の差1つで追う大関 貴景勝と新入幕の翔猿の3人に優勝が絞られました。
初優勝に大きく前進した正代は、千秋楽で翔猿と対戦し勝てば初優勝が決まります。今場所の正代は、強さが増した立ち合いからの圧力や持ち前の柔らかさを生かした相撲で朝乃山と貴景勝の両大関を盤石の相撲で破るなどここまで12勝を挙げています。正代は優勝がかかった大一番で、初顔合わせの相手に立ち合いから厳しく前に出て、今場所見せている圧力のある相撲を取れれば、優位は揺るぎません。
翔猿は、正代に直接対決で勝って3敗で並んで優勝決定戦に持ち込みたいところです。新入幕で優勝を果たせば106年ぶりの快挙となるだけにまずは「本割」から持ち味の動き回る相撲で翻弄し、白星をつかみ取りたいところです。
もうひとりの3敗、貴景勝は結びの一番で朝乃山と大関どうしの対戦です。貴景勝は、翔猿が正代に勝ってみずからも白星を挙げた場合のみ優勝の可能性があり、優勝決定の「ともえ戦」が行われます。貴景勝は、過去の対戦で3勝4敗ときっ抗している相手に対し、低い立ち合いからの突き押しで一気に攻めることができるかが勝負のポイントになりそうです。
優勝のなくなった朝乃山としては、まわしを取って得意の四つの形に持ち込んで大関対決を制し、結びの一番で存在感を見せたいところです。

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via Amadeusclassics

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