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名曲名盤縁起 静かに聴きたかった美しい日本公演曲〜ポール・マッカートニー&ジョン・レノン《ミッシェル》

ザ・ビートルズ日本初公演 ― 1966年6月30日

 1966年6月、世界中のすべての若者を熱狂させ、全ての大人たちの眉をひそめさせたザ・ビートルズが、「ヤァ、ヤァ、ヤァ」と日本にやって来た。当時の日本は「全共闘運動」真っ盛りで騒然としていたし、会場が日本武道館だったこともあって、政治家や警察も巻き込む大騒動になった。そして、6月30日午後6時30分、コンサート初日が開始された(全部で3回)。長い前座の後、ビートルズがステージに登場、11曲がうたわれた。わたしは海賊盤をライヴハウスで働いていた高校時代の先輩に借りて聴いたのだが、女性の悲鳴のような歓声で、歌は殆ど聴こえなかった。

通販レコードのご案内 GB EMI 1A184-05307 ビートルズ The Beatles 1962-1966

GB EMI 1A184-05307 ビートルズ The Beatles 1962-1966『ザ・ビートルズ 1962年〜1966年』と『同1967年〜1970年』は、1973年に発表されたビートルズのベスト・アルバム。通称、赤盤と青盤と呼ばれている。それぞれが2枚組で、『赤盤』には26曲、『青盤』には28曲の計54曲が収められている。内訳は、イギリスで発売された全オリジナル・シングルのA面曲(26曲)と、人気が高いアルバム・トラック(28曲/アメリカをはじめとする諸外国でシングル・ヒットしたものも含む)。一般的なベスト盤の域を超えた膨大なボリュームだが、ビートルズの場合、イギリスまたはアメリカあるいはその両方のシングル・チャート1位獲得曲だけでも実に27を数える。さらにそれらに匹敵する名曲や音楽的な多様性・進歩性を示す曲まで盛り込むと、2枚組1セット程度の容量には到底詰め込めないのだ。合わせて4枚分でも漏れた名曲は多い。当時シングル盤でのみ聴くことが出来たステレオ・テイクを採用したり、アルバムでは前後の曲とつながっていた曲を再構成している。コンピレーション・アルバムと言うには勿体無いオリジナリティのある『赤盤』『青盤』の比類なき重厚さは、ビートルズが20世紀のロック/ポピュラー音楽界における絶対王者であることを象徴するものだといえる。『赤盤』は来日公演の時期を最後に、公開演奏会をやめてしまうビートルズの一区切りの期間を網羅している。

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via Amadeusclassics

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楽譜に対して客観的に誠実に取り組んで、ゆったり目のテンポでスケール大きく描きあげられた演奏と存在感あるゲヴァントハウスの音色 《独ブラック銀文字盤》DE ETERNA 825 416 コンヴィチュニー ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 ベートーヴェン・交響曲7番 旧東ドイツ時代のベートーヴェン演奏の精髄として当時大きな話題となった全集からの一枚。ゲヴァントハウス管弦楽団のカペルマイスターを終生務めたコンヴィチュニーの最高傑作で、重心の低い質実剛健な演奏は今もってひとつの基準となる名演と言えます。 序奏からズドンとヘビィ級の音塊をぶつけてきます。 ― しかし野暮ったくはない。序奏が終わっても、一切慌てず騒がず。この辺、フランツ・コンヴィチュニーならではの堂々とした音楽作りが堪能できます。 言うまでもないことですがベートーヴェンが250年前に作ったスコアを録音が発明された20世紀から以降の、120年間ほどの演奏を私たちは聞き返している。名指揮者パウル・ファン・ケンペンが死去した後、志鳥栄八郎が「あれほど騒がれていた彼が、いまそうでなくなった。演奏家というのは死んだらおしまいだ」と言っていた。とはいえ名演奏家が死後、レコードで聴き継がれるケースも有る。 どんなに録音技術が進んでも、それは生の姿を十全には伝え得ないが、演奏家の音をいたずらに増幅・美化させることも出来てしまうのが録音技術でもある。ドイツの伝統を継承する巨匠コンヴィチュニーのベートーヴェンは、彼の至芸を愛でる者にとっては格別のレコードです。 聞き手の耳をさっと捕まえてしまうような魅力には乏しいかもしれません。聞き手の耳をすぐに虜にするような愛想の良さや声高な主張もありません。まず、すぐに気がつくのは、今ではなかなか聞くことのできなくなったふくよかで暖かみのあるオーケストラの響きの素晴らしさです。きらきらした華やかさとは正反対の厚みのある響きです。弦もいいですが、特に木管群の響きが魅力的です。確かに、昨今のオーケストラと比べれば機能的とは言えないのでしょうが内部の見通しも良く透明感も失っていません。とは言え、コンヴィチュニーの基本は「淡麗辛口」です。 ドンと構えていて、ここぞというところではぐっと力こぶが入る「野蛮さ」みたいなモノが残っている演奏。隅々まで指揮者の指示が行き届...

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