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馥郁とした古典的名演*ギーゼキング、カラヤン指揮フィルハーモニア管 ベートーヴェン・ピアノ協奏曲5番「皇帝」

通販レコードのご案内 ギーゼキングの美質を引き立てていくカラヤンの巧みな指揮ぶりが耳に残ります。

GB COLUMBIA CX1010 ギーゼキング&カラヤン ベートーヴェン・ピアノ協奏曲5番「皇帝」《英ロイヤルブルー金文字盤》GB COLUMBIA CX1010 ギーゼキング&カラヤン ベートーヴェン・ピアノ協奏曲5番「皇帝」 ギーゼキングは、死去から半世紀を迎えた今なお、伝説のピアニストとして語り継がれてギーゼキングのレコードは何度も回を重ねて発売され、今尚倒産の危機に瀕していたEMIの屋台裏を支えてたと言っても過言で無いのではと思えるほど。最早、貴重な文化財という側面を持っているのではと接しています。ギーゼキングの演奏はそのしっかりとした古典的な造形や盤石な楽曲の構築、そしてヴィルトオージティに裏打ちされた艶のある陰影を醸し出す美音等が特色ですが、本盤の演奏にも見事にこのことが当てはまります。
 本盤は、聴けばギーゼキングの演奏は曲の分析力が明晰で、盤石な構築の上に繰り広げられるビロードのような美音、ここでは一音たりとも彼の美学から逸した音を聞くことはありません。当時の拙いモノラル録音ながら音質はかなり良い。録音プロデューサーのウォルター・レッグ等の技術の良さも光る。ニュアンスに富んだ繊細な音色と、多彩な表情の変化が如実に聴き取れる。その上、演奏技巧に欠点がない。曲の解釈においても迷いが無く、凄い速さで押し切る気分爽快の快演。ギーゼキングのピアノ書法は、卓越した演奏技巧により、いささかの曖昧さも残さずベートーヴェンを完全にリアライズする。ギーゼキングの凄まじいまでのテクニックに裏打ちされたピアノの音が、ベートーベンの精神にそのまま直結し、作品に肉薄して終楽章を迎えるあたりは見事という他はありません。
 そしてギーゼキングのピアノ・テクニックの素晴らしさに若きカラヤン(録音当時43歳/1951年)の感性が見事にマッチしたがっしりとした「皇帝」を聴かせている。カラヤンとギーゼキングのコンビで、この「皇帝」のほか協奏曲第4番ト長調作品58、グリーグのピアノ協奏曲イ短調作品16、フランクのピアノと管弦楽のための交響的変奏曲、モーツアルトのピアノ協奏曲第23番イ長調 K.488 の4作品を1週間足らずで一気にレコーディングしている。彼らのエネルギッシュな取り組みには驚かされる。このギーゼキングとの協奏曲集はカラヤンのフィルハーモニア時代の総ての録音の中でも屈指の名盤です。何よりもギーゼキングのピアニズムが聞くものを圧倒します。この時ギーゼキングは既に56歳~58歳。決してもう若いとはいえない年齢です。しかし彼のピアニズムは衰えを感じさせるどころか、豪快なテクニックと円熟の極みともいえる音色を聞かせてくれるのですから凄い。
1951年6月、モノラル・セッション。

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February 25, 2020 at 07:30AM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1047572.html
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