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ほとんど完璧*ハスキル バウムガルトナー指揮ルツェルン音楽祭管 モーツァルト・ピアノ協奏曲13番、ソナタ2番、きらきら星

通販レコードのご案内 限界に追い込まれたときの人間の本当の友情、やさしさを具現化したような稀有な名演。ほとんど完璧に近い音楽。ハスキルを我々は今一度聴き直すべきです。

DE DGG SLPM138 670 ハスキル&バウムガルトナー モーツァルト・ピアノ協奏曲13番 他《独チューリップ盤[オリジナル]》DE DGG SLPM138 670 ハスキル&バウムガルトナー モーツァルト・ピアノ協奏曲13番 他 ルーマニア生まれで、病と闘いながらも演奏活動を続けた孤高のピアニスト、クララ・ハスキルを我々は今一度聴き直すべきです。音楽ファンに忘れがたい感動を与えた彼女の、詩情に満ちた気品あふれる比類ない、モーツァルトだと断言出来ます。クララ・ハスキルは芸術・文化の中心パリでピアノを学びました。若くて美しい天才的なピアニストが華々しく活躍する様を想像しますが、実は闘病生活を虐げられていたということです。病気との戦いは彼女の人生を大きく支配するものとなりました。病気に加えて第二次世界大戦はユダヤ人であるハスキルに過酷な運命をもたらしました。同じルーマニア出身のリパッティとは深い友情に結ばれていたようです。しかしそのリパッティの天才は若くして白血病に奪われてしまいました。というような彼女の生き様から、逃れられない運命に直面したときの人間の強さと孤独感を聞き取ることが出来ます。そして一方で限界に追い込まれたときの人間の本当の友情、やさしさを感ずることも出来ます。本盤のモーツァルトは限界に追い込まれたときの人間の本当の友情、やさしさを具現化したような稀有な名演だと言い得ます。
1960年5月録音。

白眉はピアノ・ソナタ第2番 K.280。第2楽章の左手の表情 ― ルバートが堪らなく素晴らしく、その切ない第2楽章の後にくる第3楽章の軽やかさに、これまた絶品だ。19歳の瑞々しいモーツァルトの感覚を、これほど表現できたピアニストはいないのではないか。私はこれを聞いて以来、他の演奏者のモーツァルトのピアノ・ソナタの、特にその緩徐楽章が聴けなくなったしまった。しかも、この録音はハスキルが亡くなる1960年で、ステレオで音質に不足はない。残念ながらハスキルのモーツァルトのピアノ・ソナタの録音は数曲しかない。そして、キラキラ星変奏曲も大変に素晴らしい。


http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-21255.jpg
February 27, 2020 at 10:45AM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1071399.html
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