通販レコードのご案内 ミュンヒンガーが録音したヴィヴァルディの『四季』やバッハによってバロック音楽ブームが沸き起こった。
ドイツの名匠カール・ミュンヒンガーは1915年ドイツ、シュトゥットガルト生まれ。1990年没。生地の音楽院で学んだ後、ライプツィヒでヘルマン・アーベントロートに指揮を師事。シュトゥットガルトでオルガニストと合唱指揮者として活動を開始。第2次世界大戦により大きな痛手を受けたヨーロッパでは、戦後その深い傷を癒すようにバロック音楽ブームが巻き起こります。1941年ハノーヴァーのニーダーザクセン交響楽団の指揮者を務め、1945年にシュトゥットガルト室内管弦楽団を組織し、バロック音楽の普及に努めた。イタリア風の軽やかなメロディと、ヨーロッパの四季の移り変わりを描写した音楽は、小編成よる機能的で見通しの良いアンサンブルによってたちまち世界的な人気を獲得。1950年前後に録音したヴィヴァルディの『四季』やバッハによってバロック音楽ブームが沸き起こった。30歳代で注目を寄せるには、これくらいの冒険が大事だった時代だろう。
それらは今になって聴くと、そのガチッとしたスタイルにけっこう衝撃をうけたものですが、テンポがずっと速くなり、クルカの流麗なソロともども流線型のスタイルを見せる1972年盤は、新古典主義からネオ・ロマン主義への時代様式の変化や、ミュンヒンガー自身の芸風の変化を感じます。柔らかい響きが特徴として「安心して聴ける」演奏ですが、やはり流麗と言うより、特に強烈な個性も見せず、美しく手堅く、独特の清潔感みたいなものが醸し出される。そこが伸び縮みの少ないテンポで速いパッセージを奏でるクルカの個性と、ミュンヒンガー晩年の一般的な傾向なのかも知れません。
「バロック音楽」というジャンルが登場したのはレコードが大売れに売れて作られましたが、本盤での柔軟路線への偏向は当時のバロック音楽がブームを起こしたポイントを理解できそうです。そこで聴き比べに面白いのが、弦楽器パートをなぞるハープシコードの装飾音形が耳につきますが、これは今度はイギリス勢アンサンブルのバロック音楽の演奏に対する回答だったのかもしれません。
1972年7月 シュロス・ルートヴィヒスブルク録音。
■ステレオ録音、優秀録音、名演。http://img01.otemo-yan.net/usr/a/m/a/amadeusclassics/34-20207.jpg
October 26, 2019 at 01:15PM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1038415.html
via Amadeusclassics
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