コーガンは度々来日して演奏会を開いたことで日本での愛好家は数多い。その来日の度に高級なアンプやスピーカーを大量に買い込んで帰っていったということだ。それぐらいは驚くに値しないけど、コーガンが帰国前に荷物の搬送のために来たトラックはソ連大使館から派遣されたものだったといいます。つまりは送料も関税もゼロ。なんとも国を上げての羨ましい後押しだろう。しかし、なかなか資本主義社会では起こりえないことが旧ソ連では起こっていたエピソードだ。
ソヴィエトの演奏家が西側で演奏する際は何かしらの報告の提出を求められていただろうことは想像に難くない。繊細で神経質なコーガンにとってそれは苦痛なことだったろう。このことが70年代以降コーガンが西側であまり演奏しなくなってしまうことと関係しているのかもしれない。
クラシック音楽の世界で、親子で活躍しているのは少ない。ヴァイオリンの世界では、ダヴィッド・オイストラフ、イーゴリ・オイストラフ親子と、そのライバルのレオニード・コーガン、パヴェル・コーガン親子が代表格。歴史的にはヨハン・ゼバスティアン・バッハと、その子供達は特別だろう。ヨハン・ゼバスティアン・バッハのヴァイオリン協奏曲は今日、第1番イ短調 BWV1041、第2番ホ短調 BWV1042 と2つのヴァイオリンの為のニ短調 BWV1043 の3曲がよく知られていますが、実際はもっと多く作曲していたと言われています。長い年月の中で散逸してしまったのでしょう。いずれも1720年代前後のケーテン時代に作られ、当時仕えていた領主レオポルト公の好みに合わせたものなのか、ヴィヴァルディらイタリアの作曲家の影響が垣間見られます。レオニード・コーガンを父に持つパヴェルのヴァイオリンは、父親譲りの細やかな神経行き届いた演奏に思います。この虚飾のない真面目さから、仄かな美しさがもたらされています。
《露レッド黒文字盤》RU MELODIA CM02995-6 コーガン父子 バッハ・ヴァイオリン協奏曲1&2、2つのヴァイオリン協奏曲 オイストラフと比肩して並び称されるロシアの名手コーガン。すぐれた教育者としても知られ、門下にはアバドの愛人ムローヴァや池田万寿夫夫人佐藤陽子らがいます。58歳の若さで亡くなったこともあり、不幸にもけっして録音に恵まれていたといえないコーガンは、メジャーに数多くの録音を残したオイストラフに比べるとあまりにも対照的。そのコーガンが祖国メロディアに残してくれた貴重な本盤は、コーガンの知性と情熱とのバランスがとれた名手を偲ぶ格好の内容となった逸品。
ソヴィエトの演奏家が西側で演奏する際は何かしらの報告の提出を求められていただろうことは想像に難くない。繊細で神経質なコーガンにとってそれは苦痛なことだったろう。このことが70年代以降コーガンが西側であまり演奏しなくなってしまうことと関係しているのかもしれない。
クラシック音楽の世界で、親子で活躍しているのは少ない。ヴァイオリンの世界では、ダヴィッド・オイストラフ、イーゴリ・オイストラフ親子と、そのライバルのレオニード・コーガン、パヴェル・コーガン親子が代表格。歴史的にはヨハン・ゼバスティアン・バッハと、その子供達は特別だろう。ヨハン・ゼバスティアン・バッハのヴァイオリン協奏曲は今日、第1番イ短調 BWV1041、第2番ホ短調 BWV1042 と2つのヴァイオリンの為のニ短調 BWV1043 の3曲がよく知られていますが、実際はもっと多く作曲していたと言われています。長い年月の中で散逸してしまったのでしょう。いずれも1720年代前後のケーテン時代に作られ、当時仕えていた領主レオポルト公の好みに合わせたものなのか、ヴィヴァルディらイタリアの作曲家の影響が垣間見られます。レオニード・コーガンを父に持つパヴェルのヴァイオリンは、父親譲りの細やかな神経行き届いた演奏に思います。この虚飾のない真面目さから、仄かな美しさがもたらされています。
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May 26, 2019 at 11:00AM from アナログサウンド! ― 初期LPで震災復興を応援する鑑賞会実行中 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e1042170.html
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